松下幸之助 社員心得帖


4.9 ( 4989 ratings )
Böcker
Utvecklare: PHP Institute,Inc
3.99 USD

本書はタイトルどおり、企業に身を置き、一社員として働くことの意義を、新入社員、中堅社員、幹部社員に向けて説いたものである。

しかし、読者の中には違和感を持つ人があるだろう。なぜなら、松下幸之助自身は、丁稚奉公と電灯会社に勤めたわずかな期間以外は、常に経営者として社員を遣ってきた立場の人物だからだ。

ところが本書で述べられている、それぞれに経験の異なる“社員としての心構え”の根底にあるのは、松下電器を大きくするための要求ではない。

企業で働くことを通して、ビジネスマンとしての、いや人間としての幸せと成功を感得するには、こう考えたらいい、こういう生き方がよいということを説いているのである。

今、若者は働き甲斐を見出せず、中堅・幹部はリストラを恐れている。

社員として働くとはどういうことか、いま一度、原点に返って考えてみるのに絶好の一冊である。